「新築の魅力を引き立てる、上質な素材選びのコツ」
新築の住まいに上質な素材を取り入れることで、居住空間の格が一段と上がります。たとえば、リビングの床材に北欧産のオーク無垢材を使用する場合、木目が美しいだけでなく、四季を通じた温度調整機能も兼ね備えます。湿気の多い夏にはさらりとした肌触り、冬には足元から温かみを感じられる快適な空間が生まれます。木材の選択時には含水率が低いものを選ぶと、湿度による反りや割れを防ぎ、長期にわたって美しさが保たれます。
キッチンの天板には「御影石」や「大理石」などの天然石を選ぶと、耐久性と美しさの両立が可能です。石材は熱や傷にも強く、天然の模様が空間の品格を高めます。御影石を使用した場合は、ポリッシュ仕上げで光沢を保ちながら、磨き直しが容易なため、長年使用しても新品のような美しさを維持できます。
壁材には珪藻土や漆喰を採用することで、調湿機能が大いに発揮されます。厚みを持たせて塗布することで、室内の湿度変化に対応し、季節に合わせて空気を快適に保ちます。また、珪藻土は消臭効果も期待できるため、ペットのいる家庭やキッチン近くの壁材としても最適です。
上質な素材はメンテナンスも楽しみのひとつです。無垢材は年に一度ワックスやオイルを施すことで、風合いが増し、さらに味わい深い色に変化します。珪藻土の壁も、経年に合わせた塗り替えが可能で、新築時の美しさを蘇らせることができます。これにより、単なる住まいではなく「育てる家」を楽しむ生活が実現します。
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